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新緑を額縁に、ギターコンサート ~青梅市立美術館

前回、玉堂美術館のリニューアルをお知らせしました。
玉堂美術館に行くなら、青梅市立美術館とセットにしましょう!
JR御嶽駅・青梅駅間は十数分、しかも両館とも駅から歩いて3~6分という近さです。

青梅市立美術館は現在、企画展「赤をめぐる美術」を開催中。
緑萌ゆるこの季節に、なぜ赤なんでしょう?
青梅市は今年、市制施行60周年の還暦を迎えたそうです。
鮮烈な赤、渋いくすんだ赤・・・
油彩、水彩、日本画、版画、工芸等々のアートから、お気に入りの赤を見つけに行きましょう。

紅、朱、茜を目にやきつけて大きなガラス窓を見やれば、目に飛び込む木々の鮮やかな緑。
テラスから見た庭の様子は、同館のHPの写真をご覧ください。
http://www.ome-tky.ed.jp/bijutsu/news_20110425.html
5月7日(土)は、この新緑をバックに、クラシックギター演奏会が開催されます。

青梅と言えば、昭和レトロの青梅宿。
昭和レトロ商品博物館」を覗いてみるのもいいかも。
駅近くの商店街の所々に、懐かしの邦画・洋画の看板がひょこっと顔を出します。
映画の看板はいっぱいあるのに、「映画館がないんです」とは青梅市立美術館のK学芸員の弁。

青梅駅では、あのパパが逆立ちしてます。

青梅駅

青梅に映画館なぞなくても、「これでいいのだ」。
そうそう、「青梅赤塚不二夫会館」もお忘れなく。
赤塚不二夫さんの映画の封切りもまもなくですね。

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玉堂美術館、リニューアルオープン

今週末からゴールデンウィークが始まります。
風薫るこの季節、青梅の玉堂美術館が一押しです。

同館は開館50周年記念事業として、昨年末より改装工事に入り休館していました。
館内外のバリアフリー化、第2展示室の増設が無事終わり、4月1日にリニューアルオープンしました。
特別展「玉堂とゆかりの巨匠展」が開催中で、川合玉堂のほか横山大観、竹内栖鳳、川端龍子、上村松園、鏑木清方など日本画の巨匠の作品、交遊をあらわす書簡や写真も展示されます。

日本画の粋を味わったら、中庭を眺めてくつろぎましょう。

玉堂・庭園

御岳渓谷沿いにある同館、若葉が目に眩しく、川のせせらぎが耳に心地よく、そして空気が美味しい!
館の隣のお食事処「いもうとや」では、同館50周年記念特別メニュー「奥多摩やまめの握り寿司」(税込み1,800円)が味わえます。玉堂が愛した奥多摩の食材を使用しているそうです。
澤乃井の日本酒もお薦めです。

★詳しくはこちらをどうぞ http://www.gyokudo.jp/01now/topi14.html

町田市立国際版画美術館「駒井哲郎1920-1976-こころの造形物語-」展

ブログの更新を怠っていた間に、東日本大震災という大惨事が起きてしまいました。
被災地、被災者の方々には、心よりお見舞いを申し上げます。
失われてしまったものの大きさ、多さには言葉を失うばかりです。

多摩のミュージアムも計画停電の影響で利用時間の変更などに苦慮しています。
でも、桜の花に誘われるように、魅力的な展覧会を開きます。
今日は、町田市立国際版画美術館が明日より開催する駒井哲郎の展覧会を紹介します。

見えるものを描いて、見えない心の内を表現することを追い求めた銅版画家・駒井哲郎。
こころの眼で見た現象や現実を、鋭い感性と熟達した技術によって銅版画へと移し変えることに成功した、まれにみる才能豊かな芸術家でした。
夢と実在の織り成すその表現は、見る者を空想の世界へと誘ってくれます。
下の作品は、「黄色い家」。
静謐な雰囲気ながら、温かさが感じられます。

駒井・黄色い家
駒井哲郎 「La Maison Jaune (黄色い家) 」1960年
ディープ・エッチ、アクアチント(1版多色)
福原コレクション(世田谷美術館寄託)
©Yoshiko Komai 2010/JAA1000185
※第I部出品


本展は、資生堂名誉会長・福原義春氏が蒐集した約500点という大コレクションを、全作品総入れ替えの二部編成でお見せします。
両方の展示を見ることによって、慶応義塾普通部時代に制作した初期作品から、ルドンやクレーを解釈しながら独自の表現を生み出した1950年代の作品を経て、病に侵され、その心情を痛切に表現して終わる駒井の創造の軌跡をたどることができます。
上・下巻の長篇小説を読むように、駒井が創造したこころの造形物語を、はじめから終わりまで、じっくりと味わってください。
第I部・II部セット券を購入すれば、お得ですよ。

4月23日(土)に開催される福原氏による講演会など、関連イベントも盛りだくさん。
春のお出かけプランに是非加えてください。

★展覧会情報は、こちらをどうぞ