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「子どもたちの情景」展 ~青梅市立美術館

今日で6月も終わりです。
もういくつ寝ると、夏休み?
7月の声を聞くと、美術館では子どもを意識した展覧会がぐっと増えます。

青梅市立美術館・青梅市立小島善太郎美術館では、明日から「子どもたちの情景」展が始まります。
子どもをテーマにした展覧会で、様々な視点で子どもたちの情景を切り取っています。
コレクションをもとに、「子どもの成長の軌跡 赤ちゃんから高校生まで」「子どもの姿 いま・むかし」「家族とともに 日常・おでかけ」の3部で構成されています。

青梅・滑り台の子供たち
これは「滑り台の子供たち」(張替眞宏作)。
一瞬写真と見まごう、リアルな油彩画ですね。
昭和40年代とも今日とも思われる風景ですが、制作されたのはいつ?
さあ、確かめに行きましょう!

青梅・武士と幼子
こちらは、はいはいしている幼児を見守る父親を描いた日本画「武士と幼子」(松本楓湖作)。

このほかにも、版画、磁器、スケッチと様々なジャンルの作品が集められています。
親子で訪れるのに格好の展覧会、お子様との会話も盛り上がりそう!

★詳細は、こちらをどうぞ
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「フランスの詩と版画 -ひびきあう魂の航跡」展 ~町田市立国際版画美術館

今週末から、町田市立国際版画美術館で新しい展覧会が始まります。
「フランスの詩と版画 -ひびきあう魂の航跡」展は、詩人の才能に魅了された美術家たちによる版画が集められています。

ボードレール、ヴェルレーヌ、ランボー、ロートレアモン・・・
20世紀以降、彼らの詩に挿絵を添えた版画集が数多く制作されました。
詩人が放つ甘く優しいエスプリ、毒にあふれる一節に魅せられ、その言葉と向き合いながら生み出された作品。
下の作品は、ヴェルレーヌの詩にモーリス・ドニが挿絵を制作した版画集『叡智』の1ページです。

モーリス・ドニ『叡智』より

ほかにも、ロートレアモンの詩にサルバドール・ダリが挿絵を寄せた、シュールレアリスムの記念碑的な作品『マルドロールの歌』、ランボーの代表作『地獄の季節』から着想したマッタの銅版画集など、約180点の版画作品がご覧いただけます。

初日の6月18日(土)を除く会期中の水・土曜日は、作品を前に語りあうこともできます。
「トークフリーデー」は、鑑賞のための静けさよりも、作品をめぐる会話を楽しんでいただこうという粋な試み。
小さなお子さま連れの方も是非どうぞ!

★展覧会情報は、ここをクリック!

「日本現代ファイバーアート展 -共鳴する繊維-」 ~ 多摩美術大学美術館

先週土曜日より、多摩美術大学美術館で新しい展覧会が始まりました。

天井からつり下げられたもの、床に置かれたものなど、大き目の作品が空間を飾っています。
これらは、繊維で作られた「ファイバーアート」と呼ばれるもので、20世紀後半に台頭した新しい分野です。

繊維の持つ柔軟性、独特のテクスチャー、素材的な感性が様々な技法と表現を超えて共鳴するアート。
豊かな染織文化の歴史と伝統技術をもつ日本にも浸透し、個性豊かな作家が育っています。

展示されている作品は、一般推薦や自己推薦によって集まった作品の中から審査で選ばれました。
アーティスト52人の中には、大御所の名前も見えます。
テキスタイル・クリエイターとして国際的にも有名な新井淳一氏は、多摩美術大学の客員教授でもあります。

この展覧会、今年9月から12月までニューヨークのジャパンソサエティーに巡回します。
NY展は、さらに30作家に絞られるそうです。
クールジャパンの奥深さ、ファーバーアート分野でも十分な力量を発揮することでしょう。

★本展の詳細は、ここをクリック 


「美は掌中に在り-中国の小さなやきもの-」展 ~町田市立博物館

明日6月4日(土)より、町田市立博物館で開催される展覧会を紹介します。

戦国時代から清朝時代までの中国陶磁185品が展示されますが、そのサイズに注目!
「美は掌中に在り」というタイトルが示すように、小さいものが勢揃い。
高さが4cm、6cm余りの壷など、本当に手のひらにずっぽりと収まってしまいそう。
小さいからこそ、いっそう美しく愛おしく感じられそうですね。

展示の構成は、最新の研究が反映され、中国陶磁8千年の歴史を一望できるようになっています。
また、小特集として当館所蔵の東南アジア古陶磁から選りすぐった小品約50点も展示されます。

可愛らしいミニミニ陶磁器を鑑賞した後、お時間があるなら、町田えびね苑まで足を伸ばしてみませんか。
アジサイ17品種、約5,000株が植栽され、虹のような色彩のバリエーションにうっとり。
開園は、6月10日頃から約10日間の予定です。

ちなみに、博物館もえびね苑も入場無料!
ただしこのコース、懐にやさしくてもハイヒールにはきついです。
歩きやすい靴で、Let's go!

★展覧会情報は、ここをクリック
★町田えびね苑は、ここをクリック