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南桂子展 ~武蔵野市立吉祥寺美術館

8月20日より、武蔵野市立吉祥寺美術館で「南桂子展 時をこえて刻まれた想い・まなざし」が始まりました。

今年生誕100年を迎える南桂子(1911-2004)は、銅版画家です。
夫は浜口陽三。吉祥寺美術館には、彼の記念室があり、常時その作品に接することができます。
夫妻は1954年から約30年間をパリで、1982年から1996年までサンフランシスコで過ごしました。

南桂子の作品に繰り返し登場するモチーフは、少女、城や水辺、鳥や木々など。
異国情緒や物語性に富む作風は、長い海外生活と、若き頃壷井栄(「二十四の瞳」が有名ですね)に師事し、童話を学んだからでしょうか。
また、谷川俊太郎の詩集等の挿絵家としても知られています。

2匹の魚 ロータリー風景
 「2匹の魚」                                「ロータリー風景」  

繊細な線で彫られた詩情溢れる作品は、ニューヨーク近代美術館のクリスマスカードや、ユニセフのグリーティングカードに採用されたこともあります。
吉祥寺美術館のショップでも、絵はがきを始め、一筆箋、クリアファイルなど関連のグッズを揃えてますよ。

本展では、銅版画を中心に油彩画、デッサン、原版など約170点を前期・後期にわけて展示します。
節目となる時代別に再検証し、版画家・南桂子の姿を浮き彫りにします。
また、本展にあわせて実施された同館所蔵の原版調査によって、様々な工夫や制作に至るまでの緻密なプロセスを垣間見ることができそうです。

徐々に朝晩の空気に冷気が含まれ、秋の気配が忍び寄るこの頃。
こんな季節の変わり目、南桂子が生んだ清明な世界に浸るのにぴったりのような気がします。

★詳細は、こちらをクリック
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夏メニュー、何を食べようかな ~東京富士美術館のレストランカフェ

美術館のレストランやカフェは、雑誌の人気テーマです。
雰囲気が良いだけでなく、展覧会や出展作品にからめたメニューを提供するなど、目が離せません。

東京富士美術館のレストラン・カフェ「セーヌ」も、雰囲気、メニュー、お手頃価格と三拍子が揃ったお店です。
大きなガラスの向こうに広がる、八王子の豊かな緑。
椅子に落ち着いてしまうと、長居してしまいそう。
東京富士カフェ

メニューも充実しています。
まずはランチです。これは「野菜とハーブのボルベッティーネセット」。
イタリア風ミートボールのメインに、前菜、スープ、サラダ、パン、デザートがついて、なんと1000円!
東京富士ランチ
同じ値段で、パスタセットやスープセットもあります。
夏限定のココナッツイエローカレー(1200円)も美味しそう。

ミュージアムは案外疲れるもので、「博物館疲労」という言葉があるくらいです。
規模が大きい東京富士美術館。展示を見終われば、足がだるかったり、頭も疲れることでしょう。
甘いものをいただいて、エネルギーを補給しましょう。
東京富士menu
パルフェ(パフェ)は、迫力ありますねぇ。
これで暑さも疲れもふっとびそうです。
元気になって、さあ、たまわーるラリーのシールを集めに次の館をまわろうかな。

★レストラン・カフェ「セーヌ」の詳細は、ここをクリック!


小平市平櫛田中彫刻美術館でナイトミュージアム!

暑さが戻ってまいりましたが、暦の上ではもう秋。
小平市平櫛田中彫刻美術館でも、明日から「秋季展示」が始まります。
木と漆をテーマに、香合などが展示されます。
出品作家は、松田権六、黒田辰秋、増村益城など。

今週土曜日は、開館時間を21時まで延長して「8/27にナイトミュージアム」というイベントも催されます。
こちらの「ナイトミュージアム」は、くだんのアメリカ映画と異なり、風流です。

カンタンや鈴虫など虫たちのコーラスをBGMに、日本人が慣れ親しんできた木や漆のアートを鑑賞できます。
また、涼しげなお菓子と抹茶のおもてなしがあります。先着60名様の特権です(席料300円)。

小・中学生は、8月31日までの夏休み期間中は無料で観覧できますよ。
夏休みの宿題をひととき忘れ、優雅な夕べを過ごすのはいかがでしょう。

★詳細は、こちらをクリック

都内の避暑地へ行こう! ~玉堂美術館

ここ数日酷暑が続いています。
町を歩けばアスファルトの照り返しで、暑さ倍増。
首都圏は、どこも体温並みの気温です。
ああ、どこか涼しいとこに行きたーい!
でもどこに? 多摩地域にありますよ。

新宿から電車に揺られて1時間半ばかり、JR青梅線御嶽駅で降りると深呼吸したくなることでしょう。
すぐに多摩川を縫う水の流れが聞こえてきます。

駅から歩いて3分の玉堂美術館は、ここ御岳渓谷のそばにあります。
現在「偶庵」展を開催中。
偶庵とは雅号で、玉堂画伯が歌句を詠んだ時に使いました。
疎開後、「偶々(たまたま)、多摩(たま)に住んだ」という洒落だそうです。
玉堂は俳句や和歌も多く残し、それに画を添えて楽しみました。

絵、書(達筆です!)、歌句を味わった後は、御岳渓谷へハイキングに出かけませんか。
両岸には遊歩道が整備されています。
日本名水百選に指定されてる水を口に含み、ああ幸せ!

帰るのがいやになってしまったなら、駅からバスケーブルに乗って御岳山へ。
宿坊や民宿が何軒もあります。
野鳥のさえずり、展望風呂、新鮮な食材を使った料理・・・
東京も懐が深いなぁ。



入館料を節約するなら・・・

たまわーるラリーに参加したいけど、入館料がネックだなーとお悩みの方、
入館料無料の館をお忘れなく!

それは、パルテノン多摩町田市立博物館
先日当ブログでもお知らせしたように、今日明日パルテノン多摩ではアフリカ映画が上映されます。
町田市立博物館では現在マイセンの展覧会が開催中、陶磁器がお好きの方はお見逃しなく。

ミュージアム愛好家の間で人気がある「ぐるっとパス」、これも大いに活用できます。
無料になる館は、次の5館です。
小平市平櫛田中彫刻美術館
八王子市夢美術館
町田市立国際版画美術館
三鷹市美術ギャラリー
武蔵野市立吉祥寺美術館

府中市美術館も常設展が無料になるほか、企画展が割引になります。

ぐるっとの有効期間は、最初に利用した日から2カ月間。
たまわーるラリー開催期間に合わせ、集中的にまわるのもいいかも。
ぐるっとパスもスタンプラリーを開催しており、10館分のスタンプを集めて応募すれば、抽選でミュージアム・グッズが当たるそうです。

おっと、ぐるっとパスのPRになってしまいました。
たまわーるラリーも素敵な記念品をお届けしますよ。
記念品について、このブログで追々紹介するので、今後も当ブログをチェックしてくださいね!





アフリカン・シネマ特集 ~パルテノン多摩

7月26日に、多摩美術大学美術館で開催中の展覧会「SOUL@AFRICA リンクするアフリカルチャー」を紹介しました。
明日と明後日(11・12日)、本展に関連した上映会がパルテノン多摩で開催されます。

なぜパルテノン多摩で?、と不思議に思う方もいらっしゃるでしょうね。
1993年にパルテノン多摩で「東京アフリカ映画祭」が開催されました。
その時上映された作品が、アフリカン・アートの展覧会をきっかけにリバイバルされるということのようです。
パルテノン多摩と多摩美術大学美術館は徒歩5分のご近所さん、がっちり手を結んだのですね。

アフリカの映画監督による作品で、環境問題を象徴的に描く短編2本と亡命者のアイデンティティの問題を描く長編1本の3本立てです。
各日2回上映され、1回目は11:00~13:40、2回目は15:00~17:40です。
嬉しいことに、入場は無料。 

アートと映画でアフリカに親しめる1日になりそうですね。

★詳細は、こちらをクリック!


シールを5枚集める裏技、紹介

記念品の抽選に応募するには、5色のシールを全て集めることが条件です。
つまり、各モデルルートを制覇しなければなりません。
広い多摩地区、ハードルが高いなーと思われることでしょう。

下のモデルルートをご覧ください。
モデルルート
はけの森美術館は、中央ルートに入っていますが、東ルートにもまたがっています。

レイアウト上掲載できませんでしたが、同じような例がまだあるのです。
南ルート(町田市・多摩市)と西ルートⅠ(八王子市)です。
京王線で多摩センター駅から橋本駅に行き、JRに乗り換えて八王子まで行けます。
所要時間は、乗り換え時間を含め30分程度。

このようなコースを選べば、1日で2色のシールを集められそうですね。

交通費も計算に入れ、どのような組み合わせでまわって効率よくシールを集めるか。
「たまわーるラリー」は、脳の活性化にも役立つかも???

リーフレットをダウンロード

「たまわーるラリー2011」のリーフレットをあらかじめ入手したいという方、ホームページからダウンロードできるようになりました。

「多摩ミュージアム・アートネットワーク」のホームページを開きましょう。
★ここをクリック

多摩の地図の下、右端のバナーをクリックしてください。
バナーはこれです。(これは見本です。下の★をクリックしましょう)
ラリーバナー

クリックすると、ラリーのページが開きます。
★このページです

このページでダウンロードできるのは、
リーフレット全体
モデルルート部分
応募ハガキ部分
です。

紙に印刷した応募ハガキを送ってくださる場合は、封筒に入れてくださいね。

リーフレットを手に入れたら、まわる順番を考えて、さあ明日から多摩をまわりましょう!

5色のシールを集めよう!

夏休み中、ミュージアムや鉄道会社などが催すラリーはいっぱいあります。
数あるラリーで、たまわーるラリーの特徴とは?
それは、スタンプを押すのでなく、シールを貼ることです。

まず、参加館に行ってリーフレットとシールをもらいましょう。
リーフレットには、記念品の応募ハガキがついてます。
これはハガキの裏、シール貼付欄とアンケートがあります。

ハガキシール

訪れた館のシールを同じ館名の欄に貼りましょう。
シールは5つのルート毎に色分けされています。
応募するには、この5色のシールが揃っていることが条件です。
たとえば5枚コース(記念品エコバッグ)で、南たまわーるルートの町田市立国際版画美術館、町田市立博物館、パルテノン多摩、多摩美術大学美術館の4枚と他1館のシールが貼られていても無効になってしまうので、お気をつけください。

アンケートにもご協力くださいね。
ハガキの表面にラリーの感想を書いていただく欄があるのですが、これを読むのがラリー事務局の楽しみなのです。

第1号の応募ハガキがいつ届くか、胸躍らせて待ってます!

「朝倉文夫の猫たち」展 ~小金井市立はけの森美術館

7月半ばより、はけの森美術館の展示室は猫に乗っ取られてしまいました。

1階展示室を覗くと、います、います。
いったい何匹いるのでしょう?
居眠りしたり、背伸びをしたり、授乳をしたり・・・
大きなネズミをくわえたのもいれば、
仔猫たちは群れてお団子状態に。

こんな姿を見られてしまって、ああ恥ずかしい・・・
吊された猫

どうやら彼らは、台東区の朝倉彫塑館からやってきたようです。
朝倉文夫という彫塑家、その観察眼は鋭く、愛猫家なら「こんな格好する、する」とうなずきたくなることでしょう。

2階に上がると、ここも猫、猫・・・
猫好き画家といえば、藤田嗣治。
中村研一と親交があり、彼を猫に見立てて描いたのが「研一猫」。
研一さんも負けじと、夫人をモデルに「富子猫」。
猫を抱いた中村画伯の写真も飾られてます。

美術館を占拠した猫たち、緑したたるはけの森がお気に召したようです。
一夏どころか、9月19日までここに滞在するという噂です。
猫たちが去った後、美術館は改修工事に入り、当分休館になります。
あっ、猫たちがボロボロにしたわけではありませんよ、念のため。

★展覧会の詳細は、こちらを見てニャン

たまわーるラリー2011、6日(土)から始まります!

「多摩」を「まわ」って「アート」に楽しむ「たまわーるラリー」。
昨年秋に開催し、多くの方に楽しんでいただきました。
「今後も続けてほしい」という声にお応えし、今年もやります、「たまわーるラリー2011」。
いよいよ、今週土曜日6日に始まります。

ラリーポスター

今年は町田市立博物館が加わり、13館をまわっていただくことになります。
参加館をルート別にご紹介しましょう。

●南たまわーる:町田市立国際版画美術館、町田市立博物館、パルテノン多摩、多摩美術大学美術館
●東たまわーる:武蔵野市立吉祥寺美術館、三鷹市美術ギャラリー
●中央たまわーる:府中市美術館、中村研一記念 小金井市立はけの森美術館、小平市平櫛田中彫刻美術館
●西たまわーるⅠ:八王子市夢美術館、東京富士美術館
●西たまわーるⅡ:青梅市立美術館・青梅市立小島善太郎美術館、玉堂美術館

参加館でシールをもらい、リーフレットにある応募ハガキに貼って送ると抽選で記念品が当たります。
まず各ルートのシールを揃えましょう。
ルート毎にシールの色が異なりますが、5色のシールが貼られていることが条件です。
記念品は、シール5~9枚がエコバッグ、10~13枚がエコバッグとミュージアム・ダイアリーです。
また、13館をまわられた方全員に全館達成の認定証をお送りします。
ひろーい多摩ですが、11月30日まで約4カ月間開催されますので、時間をかけてまわれます。

今後も、各館で開催される展覧会やラリーの情報を随時お知らせいたしますので、チェックしてくださいね。