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ワークショップに参加してシールもゲット! ~小金井市立はけの森美術館

改装工事のため、はけの森美術館はただ今閉館中。
でも11月6日に、特別に一日だけ開館します。
この日、「はけのワークショップ市」が開催されるのです。
(下はチラシの一部です)
はけの森朝市

小金井では、毎月第一日曜日に「はけのおいしい朝市」が開かれます。
“多くの人に、はけを訪れてほしい”という想いがこめられたイベントです。
その「はけのおいしい朝市」のメンバーを講師に、はけの森美術館がワークショップの市場をひらくのです。

・開催日時:11月6日(日) 12:00~16:00
・対象:どなたでも(ただし小学校4年生以下は保護者同伴)
・参加費:無料
・定員:各ワークショップごとに当日先着順(材料がなくなり次第終了)

ストラップや来年のカレンダーをつくったり、カメラを使わず日光だけで影を撮ったり、
5種類の講座が用意され、自由に選んで参加できます。
ただ見るだけでもいいし、待ちながらお絵かきしたり・・・

当日たまわーるラリーのシールも配布されます。
同館のシールをもらいそこねた方、一日限りのチャンスですよ。

朝市では9時からおいしいものをいっぱい用意しているようです。
ここで腹ごしらえして、お昼のワークショップに Let's Go!

★ワークショップ市の詳細は、こちらをどうぞ
★はけのおいしい朝市は、こちらです
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江戸切子展 ~町田市立博物館

現在町田市立博物館で「江戸切子-日本のカットガラスの美と伝統-」展が開催されています。

江戸切子(えどきりこ)は、江戸末期に江戸で製作が始まったガラス細工。
国や東京都の伝統工芸品に指定されている、地域が誇るブランドです。
現在でも江東区を中心に職人さんたちが、ぐい呑み、ワイングラス、皿、花器など、
魅力的な製品を作り続けています。

本展は、江戸時代から現代にいたる日本の切子、その源流にあたるヨーロッパのカットガラス約250点とともに、現代の切子の工具も紹介しています。

デカンター、リキュールグラス 岡本一太郎
 リキュールグラス、デカンター                 岡本一太郎『切子緑被鉢』

ヨーロッパからもたらされたカットガラスをお手本に、手作業でガラスを削った黎明期。
明治に入るとヨーロッパから招聘された技術者エマニエル・ホープトマンによって、
回転工具によるカットの技法が伝えられ、ホープトマンの弟子の中から、
日本の切子産業を支える職人たちが育っていきます。
大正時代以降、技術革新や産業構造の変化にともないカットガラスの生産は一段と拡大。
昭和前期には、アール・デコ様式を思わせるモダンなデザインの色被せカットガラスの食器類が人気を博すようになりました。

こんな歴史を経て、今日もその技が脈々と受け継がれている江戸切子。
カットはもちろん、色も形にも粋を感じます。

今週末、29・30両日に江戸切子職人の方々の指導のもと、
小さなガラス器に文様を彫る体験講座「はじめてのカットガラス」が開催されます。
手のひらサイズの透明ガラスのトレイや皿・ボウルの底に、簡単な菊花文を彫ります。
興味のある方は是非ご参加ください。

★体験講座は、11月も開催されます。詳細はこちらをどうぞ


パルテノン多摩での半日

先日、パルテノン多摩で多摩ミュージアム・ネットワーク構想研究会の研究会を開催いたしました。

研究会が終わって、2階にある歴史ミュージアムを見学しました。

パルテノン・歴史ミュージアム

現在、「多摩の橋立」という企画展が開催されています。
多摩ニュータウンには、様々な橋があります。
アップダウンが激しい地形を克服するために建設された橋、
昭和40年代に増加した交通事故への対応策として生まれた横断歩道橋などです。
様々な橋を通して、街の特徴がつかめることでしょう。

続けて、4階のマジックサウンドルームへ。

マジックサウンドルーム

立派な家具のようですが、これらは皆オルゴールです。
19世紀中頃から20世紀初頭、欧米で作られた自動演奏楽器で、とても貴重なコレクションです。
ガイドさんの説明後、演奏を楽しませていただきました。
ガイドさんのそばのピアノは、作曲家ラフマニノフ自身による演奏を聞かせてくれました。
演奏者がいないのに動く鍵盤は、なかなかシュールです。
演奏後も私達は興味津々、楽器の中や裏にある太鼓、シンバル、大きな重りを覗いてはびっくりしたり・・・

5階に上がると、こんな風景が広がってました。

パルテノン多摩

池の脇をセキレイがちょこちょこ散歩してました。
真夏はきっと子どもたちが歓声を上げて遊び回るのでしょう。

多摩センター通りの街路樹がイルミネーションで彩られる、これからのシーズン。
お休みの日、一日ゆっくりと多摩センターに遊びに行きませんか?

★パルテノン多摩の催しはこちらをどうぞ




「版画でつくる-驚異の部屋へようこそ!」展 ~町田市立国際版画美術館

芸術の秋、町田市立国際版画美術館で「脳に効く」展覧会が始まりました。
2年前に開催され、好評を博した「驚異の部屋へようこそ!」展の第二弾です。
展示室に集められたのは、人体解剖図、妖気を放つ植物図譜、怪異な空想の生き物など約200点!

ところで「驚異の部屋」とは何でしょう?
15~18世紀のヨーロッパの王侯貴族たちは、世界各地より珍しい貝殻や動物の剥製、鉱物・植物の標本、
宝石や絵画などを集め、それらで部屋の天井から壁までぎっしりと埋め尽くし、客人に披露しました。
それはドイツ語で「ヴンダーカンマー(驚異の部屋)」と呼ばれ、ミュージアムの起源とされています。
好奇心に任せ、収集することに囚われた彼ら、今日のオタクの元祖と言えそうです。

本展は、この「驚異の部屋」の精神にならい、その雰囲気を版画で構築したものなのです。

骨格     夜の女王

<左>ゴーティエ=ダゴティ『人体構造解剖図集』より「骨格(側面)」
<右>「夜の女王」(R.J.ソーントン編『フローラの神殿』より) 

版画だけで往時の「驚異の部屋」を再現することはなかなかできませんが、
版画の世界の広さ、奥深さを垣間見せてくれる変り種が多く展示されています。
きっと見る人の好奇心や想像力を刺激し、脳が活性化されることでしょう。

描かれた事物の珍奇さに目を奪われそうですが、
版画作品の精緻な技法、美しい多色刷りの素晴らしさも味わってくださいね。

★同展の詳細はこちらをどうぞ


本日より「玉堂、江中師弟展」 ~玉堂美術館

今日から玉堂美術館で、新しい展覧会「玉堂、江中師弟展」が始まります。

「江中」(こうちゅう)とは、玉堂画伯の晩年を共にした唯一人の弟子・宇佐美江中氏(日展理事)のこと。
現在も青梅市にお住まいだそうです。

例えば、こんな情景を描いた作品。
袴・帽子姿にスケッチブックを小脇にかかえた玉堂さん、
それを、丸坊主に学生服姿の少年が提灯を手に迎えています。
添書を紹介しましょう。

「日はくれかかれど師いまだ散策より帰り給わず 
また良き画材を見出されしが為ならむ 
今日もお気に入りの提灯もておむかえにゆかむ  江中追想」

画材を求め、時が経つのも忘れてしまった画家、
そんな師を心配する弟子の優しい心映え。
師と弟子の深い絆や愛情が窺われる、心温まるエピソードですね。

日本画を味わったら、御岳山まで足を伸ばしましょう。
武蔵御嶽神社では、今度の週末(8・9両日)に薪神楽が催されるのです。
東京都無形民俗文化財指定の太々神楽(だいだいかぐら)を、太古の神楽の様式に復元した秋の神事です。
野外に特設会場を設け、宵闇を待ち、かがり火の明かりの中で厳かに行われます。
開場は19時、開演は19時30分、無料です。

秋の3連休、アートと多摩の自然を堪能できる贅沢なプランですね。

★青梅観光については、こちらをどうぞ